6月の誕生石ムーンストーン

June birthstone Moonstone

ムーンストーンとは

ムーンストーンは6月の誕生石です。
日本では「月長石」とも呼ばれています。ギリシャ語で「月」という意味の「selenites」が名前の由来です。月の光のように、柔らかくぼんやりとした光が特徴の宝石です。古くは、月の光が集まり固まったものだと信じられていて、そのことから名づけられたといわれています。
ムーンストーンは「長石」という鉱物グループの一つで、その中でも最も美しいものがムーンストーンです。

ムーンストーンの輝き「シラー」

ムーンストーンといえば、特徴的な柔らかな光で輝きます。この光が「シラー」と呼ばれていて、幻想的な輝きを放ちます。「シラー」とは、ドイツ語で「きらめき」を意味する「Schiller」が名前の由来です。2種類の長石の層が重なり合って、光が内部で屈折し、干渉作用が起こることで、幻想的な輝になります。このシラーの輝きこそがムーンストーンの最大の特徴です。

ムーンストーンの宝石言葉

ムーンストーンの宝石言葉には、「恋の予感」「純粋な愛」「幸運」があります。
白い中に柔らかい青の輝きは、まるで月のようです。ムーンストーンが持つ月のエネルギーは、恋や愛のパワーが秘められています。

ムーンストーンの意味・効果

・恋人たちの石、愛を伝える石

ムーンストーンは「恋人たちの石」や「愛を伝える石」と呼ばれていて、愛する人との出会いを引き寄せてくれるといわれています。優しく大らかな愛情を与えてくれ、思いやりの心を育むことができます。お互いを思いやり、より良い関係に導いてくれます。そして、幸せな結婚、夫婦円満な関係が続くようにサポートしてくれます。

・聖なる石

古代インドでは「聖なる石」としてお守りとして身につけていたそうです。夜の月明かりのように、真実を光で照らしてくれ、危険から身を守る力を与えてくれたといわれています。昔は、現在のように強い光がなかったため、月の光でムーンストーンを見ると、「月の満ち欠けに従い、その形も大きくなったり小さくなったりする」と思われていました。

・旅の石

ヨーロッパで「は旅人の石」として、旅に出る人に安全を祈願して、この石持たせたといわれています。これはムーンストーンの持つ力をによって、勘が鋭くなり、危機を事前に察知し、進むべき道を照らしてくれると信じられていたためです。ムーンストーンは、持ち主の潜在能力や、インスピレーションを高めてくれるサポートをしてくれます。

・女性をサポートしてくれる

古来から、月は女性を象徴するものとされていました。そのため、月のような輝きのムーンストーンは、女性をサポートする石とされるようになりました。月の満ち欠けのように変化する心を整えてくれ、女性としての魅力を高め、幸福に導いてくれます。感情の浮き沈みが激しいときも、ネガティブな気持ちを抑え、心を安定させてくれます。月の光が照らすように、進むべき道を導くサポートをしてくれます。

ムーンストーンのお手入れ方法

ムーンストーンは、層状の結晶になっているため、強い衝撃を与えると割れてしまう恐れがあります。超音波洗浄機にも不向きでおすすめできません。お手入れはやわらかい布で拭く程度で十分ですが、気になった場合は軽く水洗いしも大丈夫です。

鉱物としてのムーンストーン

ムーンストーンは、一般的にはブルーやホワイト系が多いのですが、オレンジやイエローなどもあります。長石グループは、鉱物の種類が20種類以上もあり、同じ仲間とは思えないほどそれぞれ個性が違います。
ムーンストーンは、カリウムが多く含まれる「オーソクレース」を主とし、ナトリウムが多く含まれる「アルバイト」と、二つの層が重なり合うことでできています。この二つの層が重なり合っていることで、幻想的な光のシラー効果が見られます。ムーンストーンの産地はインド、スリランカ、ミャンマーが有名です。