7月の誕生石ルビー

July birthstone Ruby

ルビーとは

ルビーは7月の誕生石です。
日本では「紅玉」とも呼ばれています。ラテン語で「赤い色の石」という意味の「ruber」が名前の由来となっています。
昔の時代では、ルビーという名称が赤い宝石全般に対して用いられていたため、スピネルやガーネットも、ルビーとして扱われることもあったようです。有名は話では、イギリスの王冠には「黒太子のルビー」と呼ばれる、大きな赤い宝石はが飾られていますが、この宝石がレッドスピネルだったことが判明しました。
ルビーは世界四大宝石の一つで、ダイヤモンド、サファイア、エメラルドと並び、とても高級で希少性の高い宝石です。

ルビーとサファイアは同じ仲間

ルビーは、鉱物学上「コランダム」という鉱物に分類されます。コランダムの中の、赤い色をしている石を「ルビー」、最も有名な青を含めたそれ以外の色を「サファイア」と呼んでいます。赤い色をしている石といっても、赤の色味にもかなり幅があり、特に美しいとされているのがミャンマー産の「ピジョン・ブラッド」です。鳩の血という意味で、鮮やかな濃い赤色をしています。ミャンマーの中でも、特にモゴック鉱山で採れるものが最高級品質です。
ルビーはとても硬い宝石で、その硬度はダイヤモンドの次だといわれています。

ルビーの宝石言葉

ルビーの宝石言葉には、「情熱」「勇気」「威厳」「仁愛」があります。
赤という色に相応しい、エネルギッシュな言葉が多いです。

ルビーの意味・効果

・勝利を呼ぶ石

ルビーは「勝利を呼ぶ石」と呼ばれていて、富や権力の象徴として扱われてきました。持ち主を、あらゆる危険や災難から守り、困難に打ち勝ち、勝利へと導いてくれるとされています。その昔は、富と権力をもたらすということで、貴族や権力者が好んで身につけていました。
また、ルビーの赤は、強いエネルギーを表していて、情熱や行動力を高めるといわれています。古くは、戦場で戦う兵士が、勝利のお守りとして身につけていたそうです。「情熱」の意味を持つルビーは、恋愛で勝利をおさめたいときにも、愛の贈り物として用いられてきました。

・カリスマ性を高める石

ルビーは「カリスマ性を高める石」とも呼ばれています。「勝利を呼ぶ石」と同じく、貴族や権力者から好まれた理由がよくわかります。持ち主の自信と勇気を高め、成功へと導くサポートをしてくれます。ルビーの鮮やかな色は、持ち主の魅力を高め、カリスマ性を与えてくれるといわれています。

・生命力にを高める

ルビーの燃えるような赤は生命力をもたらしてくれるといわれています。持ち主の健康を守り、情熱とエネルギッシュな気持ちを与えてくれます。中世では、ルビーが病気を治す力があると信じられてきました。戦場で戦う兵士は、勝利のお守りとしてだけでなく、あらゆる病気から身を守るとして身につけられていました。

結婚40年目のルビー婚式

結婚40年目の記念日は「ルビー婚式」と呼ばれています。
夫婦の信頼が、深い赤色のルビーのように強いことから、ルビー婚式と呼ばれるようになりました。ルビーは信頼と誠意をシンボルとされており、40年間の夫婦生活では、強い絆が結ばれていると思います。
「情熱」「仁愛」の石言葉を持つルビーは、結婚40年目の記念日にふさわしい宝石です。

ルビーのお手入れ方法

ルビーは熱にも強く、とても硬い宝石なので、日常でも扱いやすい宝石です。
ダイヤモンドの次に硬いとされるルビーは、とても耐久性に優れています。超音波洗浄機などのクリーニングも、通常は問題ないです。

鉱物としてのルビー

ルビーはコランダムという鉱物の一種で、サファイアと同じ仲間です。赤色を「ルビー」、青色を含むその他の色を「サファイア」と呼びます。
ルビーは、コランダムの中に含まれるクロムによって赤く発色します。クロムが含まれる量も大事で、1%ほど含まれる必要があります。
ルビーと似た色合いで、「ピンクサファイア」があります。ピンクサファイアはクロムの含まれる量が少ないため、赤の発色が弱くピンクになります。ルビーの色の濃さは、クロムの割合によるものです。
モース硬度上では、ルビーやサファイアのコランダムは9で、ダイヤモンドは10と一つしか変わらないですが、実際はコランダムの何倍もダイヤモンドは硬いです。
ルビーの産地は、ミャンマー、スリランカ、タイ、ベトナムなどが有名です。